平成30年分の申告書等の作成手順
平成30年分の申告書等の作成画面 |
ここでは、株の「売買取引」「配当金」「前年から繰り越された損失額」がある場合の入力手順を記載します。
本記事は、以下のブログで記載したパソコンとICカードリーダー、必要な書類の準備と、e-Taxの事前準備セットアップ、利用者識別番号の関連付けが完了したところからの続きの説明となります。
最初に以下の記事からご覧ください
「e-Tax(イータックス)で株やふるさと納税の確定申告方法 マイナンバーで楽々オンライン電子申請 【準備編】」
ここで掲載の写真、図等は拡大可能です。
必要に応じて、写真(図面)をクリックして拡大して確認してください。
実際のe-Taxの画面は見やすいので、所々でこちらを道標として見ていただけると良いかと思います。 m(__)m
上記のタイトル画面の「平成30年分の申告書等の作成」をクリックすると以下の画面になります。
「所得税」をクリック
所得税を選択 |
以下の画面になりますが、ここでの選択は、あまり難しく考える必要はありません。
参考いただく方の幅を広げるため真ん中の「(すべての所得対応)」の作成開始をクリック
すべての所得対応を選択 |
下記の画面で、最も上の赤矢印のe-Taxで税務署に送るをクリック
申告者の生年月日を入力して、
最下段の赤矢印で示す「申告書の様式をイメージした入力画面で申告書を作成する」にチェック
申告書作成の前に |
上の画面の一番下のチェックボックスにチェックを入れると、下図のように申告書の様式をイメージした画面で表示されます。
申告書イメージの入力画面 |
源泉徴収票の入力
最初に源泉徴収票を入力します。
給与所得の入力
下図の赤矢印で示す「給与」の青文字部をクリック
ここがサラリーマンの源泉徴収票データ入力の入口になります。
給与をクリック |
この後の画面に、確定申告書の入力フォームで、源泉徴収票から写す場所を、番号と色毎に対応させて案内しています。
源泉徴収票の①~⑧に該当する数字を、右側の同一の番号および色枠で示す□枠内に記載してくだい。
給与所得(所得や源泉徴収税額等のメイン部)の入力 |
会社で配布される源泉徴収票によっては、記載される位置や表現等が異なる場合もあります。
記載内容をよく確認して入力してください。
給与所得(生命保険・個人年金関連)の入力 |
上記で色枠の部分で源泉徴収票に記載された項目は漏れなく記入します。
源泉徴収票の記載の無い項目は空欄でOKです。
給与所得(住宅控除関連)の入力 |
給与所得(地震保険・国民年金支払い等)の入力 |
給与支払い総額・源泉徴収税額の確認画面が表示されるので、金額等に問題なければ「次へ」を入力すると、メッセージ画面が出るので「OK]をクリック
給与支払い金額・源泉徴収税額の確認画面 |
配偶者控除の入力画面
記入が終わったら画面右下の「入力終了(次へ)」をクリック
配偶者控除 |
下記に、源泉徴収票を入力した結果の画面が表示されます。
画面をスクロールすると下方にも記載内容が反映されています。
入力結果 |
これで源泉徴収票の写しは終わりです。
この後、いよいよ株関連の申告になります。
上記の画面をスクロールして左下に、青文字で「上場株式等の譲渡所得等」の記載がありますが、そこが入口です。
株の譲渡所得と配当金関連申告
例は下図で赤矢印、赤丸部分の上場株式の譲渡所得と配当金の入力場所を示します。
もし、一般株式の譲渡所得がある人は、直ぐ上の項目にある青色文字をクリックして入力します。
先物取引の雑所得のある人は上場株式の下の項目をクリックして入力します。
株関連の申告 |
配当所得の課税方法の選択
株式取引の譲渡所得、配当金の入力を行う前に、赤矢印で示すような配当所得の課税方法の選択を行います。
ここでは総合課税を選択 |
これまで株はすべて「申告分離課税」と思い込んでいました。
しかし、株の配当金に関しては課税所得が695万円未満の場合、「総合課税」が有利となる場合があることを知りました。
ここで、課税所得とはイメージ的には、以下のようになります。
課税所得=所得ー控除
実際わたしは昨年しばらく失業保険生活をしており、8ヵ月間働いていませんでした。
そのため総合課税が有利と思われました。
ここでは念のため、総合課税、申告分離課税で見積ってみました。
その結果、わたしのケースでは、総合課税で今回の株の納税額が申告分課税に比べて1万5千円ほど安くなりました。
ここでの今回の入力例は、「総合課税」で示しますが、「申告分離課税」を選択しても入力項目、入力作業は変わりませんので、このまま進めます。
※申告書フォームの配当金の記載位置や、納税額が異なります。
株式等の売却・配当・利子等の入力
配当の課税方式を選択項目のすぐ下にある 2.株式等の売却・配当・利子等の入力を行います。
ここでは、特定口座での年間取引を例に説明を進めます。
特定口座以外での取引のある方は、赤丸部下の 株式等「取引明細」などの内容を入力する方の項目を選択して画面の指示に従って入力してください。
特定口座年間取引報告書の選択例 |
上画面で「特定口座年間取引報告書」の内容を入力するをクリック
最初に下記画面の口座情報の入力で源泉徴収の選択項目があります。
証券会社からの報告書に「源泉徴収の有無」が記載されていますので、それを確認して間違えないようにチェックをしてください。
わたしの場合は源泉徴収は無なので、入力例では無しとしていますが、個々異なりますので、注意してください。
源泉徴収ありの場合、株の年間取引や配当金の入力で簡素化されるケースもありますが、なにかあれば「源泉徴収なし」のケースも参照してください。
特定口座年間取引入力例 |
これ以降は、画面の指示だけで入力可能ですので、一部省略します。
証券会社からの特定口座の年間取引書の内容を、画面の指示に従って入力をしてください。
この入力が終わると、下記画面の差引金額(譲渡所得金額)の確認画面となります。
証券会社の資料と同一金額となっていたら画面右下の「入力終了(次へ)」をクリック
誤りがあったら、表示部の左にある「修正」ボタンを押して修正してください。
画面右下の「戻る」で修正もできます。
譲渡所得の確認画面 |
入力終了をクリックすると、特定口座年間取引報告書の入力画面に戻ります。
緑ボタンの表示が「****入力」→「****訂正・削除」に切り換わっています。
他の入力(ボタン)でも入力完了すると上記のように表示が切り換わりますが以降この画面の添付は省略します。
特定口座年間取引報告書の入力完了画面 |
配当金入力
次は配当金の申告になります。
わたしは特定口座(源泉徴収なし)ですので、
特定口座(源泉徴収あり)以外で受領した上場株式等の配当金等がある場合での申告例を示します。
特定口座で源泉徴収ありの方は、先の「特定口座年間取引報告書の内容を入力」時に源泉徴収ありの方にチェックを入れば、そちらの配当入力方法の指示があるので、そちらに従って入力をお願いします。
先の画面の下側の赤矢印で示す場所に「配当金支払い通知書」などの内容を入力する緑ボタンがあります。
これをクリック
配当金の入力 |
下画面の「入力する」をクリック
手入力します、、、 |
ここで使用しているパソコンにエクセル(Excel)ソフトが入っていないため、個別に配当を手入力します。
※※エクセルによる配当集計フォームに入力したデータを読み込む方法については、後日別の記事で紹介したいと思います。
次の画面で、1件ずつ手入力した場合の例を示します。
証券会社から送られてきた「配当等支払い通知書」の内容を参照して入力します。
この画面は拡大してご覧いただくと選択項目や、チェックの場所等がわかりやすいと思います。
複数銘柄の配当金を入力する場合は赤矢印部にチェックを入れると手間が省けます。
1件入力が終わったら、「もう1件入力する」をクリック
配当入力例 |
全ての銘柄の入力が終わったら、画面右下の「入力終了(次へ)」をクリック
配当金入力時の画面の様子 |
入力終了すると以下の画面となり、赤矢印のような入力の有無欄にチェックが入ります。
左側にある「訂正」「削除」のボタンから変更等もできます。
配当金入力完了画面 |
「入力終了(次へ)」をクリック、、、
お疲れ様でした。
一応これで株の売買の取引報告と配当金の入力は終わりです。
もうひと頑張りです。
ここでは「前年から繰り越された損失額がある場合」の処理の処理を先に記載しますので、関係の無い方は、「住民税等入力」まで読み飛ばしてください。
金融・証券税制(前年から繰り越された損失額)
上記の「配当等の支払通知書などの内容を訂正・削除」の表記となった緑ボタンの下側にある赤丸内部を参照する。
平成29年分の申告で上場株式等に係る譲渡損失の金額を繰り越した方の下方の「はい」のボタンをクリック
平成29年分の申告で上場株式等に係る譲渡損失の金額を繰り越し分への対応 |
上記画面の赤丸部拡大(下側) |
「はい」をクリックすると
「繰り越された譲渡損失を入力する」ボタンが現れるので、これをクリック
入力ボタンが出現 |
入力例のボタンをクリックすると参照例が表示されます。
損失額の入力画面 |
参照例を見ながら、繰越損失額を所定の場所に入力
記載内容を参照して入力 |
繰り越された譲渡損失の入力完了画面 |
「入力終了(次へ)」をクリック
繰り越し控除後の所得金額の計算結果 |
確認終了(次へ)をクリック
申告書フォームの確認画面となります。
総合課税を選択したので、左上の配当欄に配当金額が記載されています。
入力結果 |
右側中央部に納税額が記載されています。
入力結果 |
総合課税で入力したため、分離課税の所得項目の「上場株式等に係る配当所得等」の欄に配当金額の記載はありません。
入力結果 |
「入力終了(次へ)」
納税額のポップアップ画面が表示されます。
納税額の表示 |
「入力終了(次へ)」をクリック
住民税等入力
ここは確認のみでOKと思います。
住民税等入力 |
「住民税・事業税に関する事項」をクリック(省略可)
特別徴収を確認 ;会社給料より毎月徴収になっているかを確認
「入力終了(次へ)」をクリック
住所・氏名等の確認(マイナンバーカード)
住所・氏名の確認画面 |
「入力終了(次へ)」をクリック
【必須】欄は必ず入力
申告者氏名・連絡先 |
「入力終了(次へ)」をクリック
【必須】欄は必ず入力
住所・提出先税務署・平成31年1月1日の住所確認 |
「入力終了(次へ)」をクリック
【必須】欄は必ず入力
配偶者のいる方は本人と配偶者のマイナンバーの入力も必要です。
マイナンバー入力 |
申告書等作成終了「次へ」をクリック
送信前の申告書の内容確認 |
「帳票表示・印刷」緑ボタンをクリック
送信前の内容確認 |
送信前の内容を確認します。
送信準備を確認
送信準備 |
送信準備 |
「次へ」をクリック
申告書等送信
マイナンバーカードをICカードリーダーにセットします
電子証明書の読み取り
電子証明書の読み取り |
署名用パスワード(6~16桁)を入力
署名用パスワード(6~16ケタ) |
電子証明書の内容確認
有効期限の確認
電子証明書の内容確認 |
電子申告等データ送信
電子申告等データの送信 |
送信・利用者証明パスワード(4ケタ) |
送信完了後に送信結果の確認画面になります。
下記の「受信結果確認」ボタンをクリックして受信された内容を確認します。
送信結果 |
送信後に受付結果が届きます。
受信結果 |
送信後の作業
「入力データの保存」と、「納税方法の設定」を忘れないでください。
納税に関しては、税務署からの納付書や、納税通知書等の連絡はありませんので、自分で納税方法と合わせて期限を厳守するように注意してください。
わたしの今回のケースでは、提出書類について「必要なし」となっているので不要です。
送信後の作業 |
入力データを保存する
各処理の終了時点での一時保存ボタン・表記部ではそこまでの入力データの保存が可能です。
また、上記画面の緑のボタンからも送信後のデータの保管ができます。
「入力データを保存する」をクリック
「入力中のデータをダウンロードする」をクリック
「保存」▼のダウンメニューから「名前をつけて保存」を選択
保存名、保存先を決めて、保存をします。
入力データの保存方法 |
納税方法の設定(納付に関する注意)
下記の画面を拡大して確認してください
わたしのケースでは過去に振替納税手続きが完了しているので、改めての設定は不要でした。
はじめての方は、上記の指定の中から選択した納税方法を事前に設定する必要があります。
インターネットバンキング、クレジットカード納付を適用する人はメッセージボックスから手続を行ってください。
「終了する」をクリック
説明を追加 |
「はい」でトップ画面に戻ります。
大変お疲れ様でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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